喀血(かっけつ)する-3
★ 喀血の処置
一番大切なことは、本人も周囲の人も、できるだけ落ち着くことです。あわてると、興奮のためにますます出血を多くします。肺結核などの喀血では、どんなに多量の出血でも、出血多量のために死ぬことはありません。警戒しなければならないのは、多量の血液が太い気管支や気管に詰まって窒息を起こすことの危険です。
出血側がわかっていれば、その側を下にして寝て、意識的に呼吸を整えます。整った呼吸をしていれば、気持ちが落ち着くし、せきも最小限におさえる事ができます。そうして出た血液は、できるだけ楽な姿勢で吐き出すようにします。たいていの喀血は、よほど大きな出血でも、だんだんおさまって、ついには止まりますから、不安におびえないで、できるだけ静かにしていることが最善の方法です。もちろん、至急の往診を頼まなければなりません。病院に運ぶときは、からだに動揺を与えないように注意が必要です。
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喀血(かっけつ)する-2
★ 喀血の起こる病気
● 大きな喀血がある
せきとともに血液が急に出はじめます。せきをするたびに血液が出ます。また、出血がせきを誘発します。大きな喀血は、肺に空洞があるときにおこります。空洞ができるおもな病気には肺結核、肺化膿症などがあります。
● 小さな喀血、血たんがある
肺結核や肺化膿症は、必ずしも大きな喀血を起こすとは限りません。これらの病気でも破れた血管が小さければ、小さな喀血または血たんの程度ですみます。中年以上の人に起こる小さな喀血や血たんは、決して軽く考えてはいけません、肺がんの可能性があるからです。突発的な胸痛とともに小さな喀血が起こったときは、肺の血管が急に詰まる肺梗塞を考えます。
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喀血(かっけつ)する
★ 喀血(かっけつ)する
肺で出血が起こると、せきとともに口から血液が出ます。その血液は、真っ赤な色であわだっています。それが喀血です。出血が少ないときは、少量の血液がたんと一緒に出てきます。これを血たんといいます。このような出血は、器官や気管支から起こることもあります。たんの全体がピンク色に染まっていることもあれば、たんの表面に線状あるいは斑点状についていることもあります。出血したときから少し時間がたって血たんが出たときは、褐色ないし黒みがかった色になっています。
出血は、血管が破れるか、もしくは血液がにじみ出るか、どちらかでおこります。血管が破れるのは、血管の壁がまわりからの病気でむしばまれたときにおこります。血管壁が壊されて弱くなっているところで急にやぶれるのです。血液が血管からにじみ出る出血は、毛細血管で起こります。うっ血などで血管の内圧が高くなったようなときに起こる出来事です。このような出血は、血たんの形で出ます
肺は、出血が起こりやすい条件になっています。というのは、内部が空気で一杯ですから、血液が出て行く自由な空間がいたるところにあります。そのうえ、呼吸によって肺内の圧力が絶えず変動しているので、それに応じて血管の内圧と肺の内圧との差が大きくなったり、小さくなったりします。それは、ちょうど、血管の破れそうなところにはずみをつけるようなものです。また、肺の病気ではよくせきが出ますが、せきのときには、急に血管の内圧が高まり、出血の危険が大きくなります。
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たんが出る-5
★ たんの手当とたんの始末
慢性のたんを出す病気では、特に、水分を十分に取ることが大切です。それは、たんで失った水分を補充することと、粘ったたんを薄めて、切れやすくすることの両方の役目を果たします。水分は、水でもお茶でも、ジュースでもいいですから人一倍飲むように心がけてください。
慢性の気管支炎その他慢性のたんの出る病気のある愛煙家は、タバコをやめることをお薦めします。
たんが気管支や肺の中にたまっていると、必ずそこに細菌がついて、病気を悪化させます。そこで、なんとかたんを外に出すようにする工夫が必要です。その方法を気道ドレナージといいます。具体的な方法として、胸とひざを床につけ、しりを高く持ち上げた姿勢を一定時間(数分程度)続けることを毎日励行します。また、ベッドで寝る場合、頭を低く、足が高くなるようにしましょう。これらの方法と、呼吸訓練(胸をできるだけ広げたりちじめたりする体操)を組み合わせるといっそう効果的です。
肺結核などで、たんに伝染病の危険があるときは、不用意に吐き散らしたりせず、たんをその都度紙に取り、たまったら焼いてください。
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たんが出る-4
★ たんの色調と病気
● 鉄さび色のたんが出る
急性肺炎、の初期に見られます。また、肺吸虫症の場合にも見られます。
● 緑色のたんが出る
肺炎の際、緑膿菌と云う細菌が感染すると、緑色を帯びた膿性のたんが出ます。急性気管支炎や気管支拡張症でも、ブドウ球菌や緑膿菌などの細菌が感染すると、緑色ないし黄色のたんが出るようになります。
● 黄色のたんがでる
気管支拡張症、肺吸虫症などで見られます。急性気管支炎または慢性気管支炎でブドウ球菌やれんさ球菌が感染した場合は、黄色のたんになります。
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